どうにも坊主が多すぎる

久しぶりに京極堂シリーズの本を読み終わりました四作目の『鉄鼠の檻』です。

京極堂シリーズといえば恐ろしいほどの分厚さで曰く、辞書。だとか凶器になると揶揄されることもありますが今回も長かった。
流れに乗ってしまえばスルスルと読めるんですが流れに乗るまでが難しい。めちゃくちゃ長いし。でも、大半は会話シーンなのでラノベとか読む人ほどハマる人多そうなんですけどね。キャラも立ってるし。んでも、うんちくとかが嫌いな人は苦手かもしれない。ある種うんちくを楽しむ用の人の本だしね。

鉄鼠の檻ですが舞台はお寺です。禅宗のお寺で修行をしている人たちがメインなもんだから言葉使いがいちいちめんどくさく人物の名前も、えーと、誰が誰だっけ?となるんですがそういうことを除けばさすがの京極夏彦。面白かったです。

オチでなんだそりゃとか思ったけどそれはまぁしょうがない。そういうものとして処理しますよ。

シリーズが続いていくと京極堂陰陽師の格好をして「この世には不思議なことなど何一つないのだよ」っていう一連の流れが出ると、とオオ!ってなりますね。所謂お約束ってやつですな。そういったフォーマットができつつある。最終回とかはどういう風にするんだろうか。陰陽師対決!みたいな中二展開がまっていたりするんだろうか?いや、ないか。

それにしても、関口君はいつも不安定だ。今回はそんなに酷い目には合ってないはずなのに危なっかしい。どうやって結婚したのかが謎で仕方がない。

まぁ、それを言ったら京極堂もそうか。彼らの夫婦生活というものがまったく想像できないですよ。

ともあれ、ハマる人はすごいハマります。ただ、一冊がめちゃくちゃ長いので次の話を読むのはもう少し先でもいいかな。

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)