エクスペンダブルズ3

作品の性質上ネタバレガンガンです。ですが、映画自体ネタバレがどうとかいう映画ではないので関係ないです。



ライムスター宇多丸氏も言っている通り、この映画はまず、このポスターにつきます。
いい年をしたおっさんたちがみんなニッコニコで写っている。畜生!なんて楽しそうなんだこの野郎!と思ってしまうくらいに。

映画の基本はわかりやすい1・2と同じ勧善懲悪もので、武器商人がブイブイ言わしてるからなんとかしてくれや。っとCIAから言われてよっしゃわかった。やっつけたる!って言ってみたらその武器商人はかつてのエクスペンダブルスメンバー。ストーンバンクスだった!(メル・ギブソン)我を忘れたバーニー(スタローン)は取り乱し、作戦は失敗。仲間も重傷を負ってしまう。

今度の戦いはシャレにならない。もう仲間が傷つくのはみたくない→旧メンバーを解雇してあんまりしらない新人を使おう。→新人捕まる→やっぱり新人も見捨てられない!

っていう甘々なバーニーさんですがそんぐらいがちょうどいい。
僕はヤンキーという人種は苦手でしょうがないですがこういうノリは嫌いじゃないです。なんていうか仲間を見捨てられないっていうこういう話ヤンキーは大好きですよね。ワンピースの「仲間だ!」ドンとかでドカ泣きできる人は悪い人ではないと思います。僕は泣かないけど。
メル・ギブソンもかつてはエクスペンダブルスだったが所詮使い捨て集団。CIAや政府の人間にいいように利用されて終わりは嫌だ。俺は消耗品にはならねぇ!ってことで悪の道に進むことにしたのではないかと妄想したり。

1・2よりは若干偏差値が高い感じです。前までが中二としたら中三ぐらいになったような(あんまり変わってねーよ!)

あと今回は外せないのはウェズリー・スナイプス。黒い中学生ことウェズ公。それにしても黒い中学生っていうニックネームはスゴい。実に頭の悪いネーミング(褒めてる)

脱税で捕まっていたもののなんとか今作でエクスぺチームに合流。存分に自虐ギャグなどをかましている姿はほほえましく感じたり。
僕のなかでは彼はすっかりブレイドの人ですからね。
あ、ブレイドっていうのは日本刀を振り回すラッツ&スターが大暴れっていう映画です(違う)

ヴァンパイアのハーフがヴァンパイアハンターとしてバッサバッサとヴァンパイアをやっつけていくという中二アクションの粋がつまったような映画で大好きです。でも、1が一番でシリーズを追うごとにイマイチになっていくというオチが……。

3の問題点…といえば旧メンバーの活躍をもっと見たいのにあんまり活躍しない。
新メンバーあんまりわかんない。

いくらなんでもキャラが増えすぎ。最後のヘリの中ぎゅうぎゅうだったぞ!とかいろいろありますが宇多丸さんのいうようにこの映画は打ち上げシーンが大事だっていう話をきいてなるほどと膝をうった次第でして。

映画の随所にあふれるブロマンス感(男同士のいちゃいちゃというか友情というかそんな空気、宇多丸さんのラジオで初めてしった言葉。いわゆるBL的なもの。なのか?)
が前作より際立ってたというかよくよく考えたら1・2もガンガンにブロマンス感は出てたんだけど今作はもう露骨にイチャイチャしてる感があったのでこりゃ腐女子の方はたまらんだろうなと思ったけど果たしてハゲや筋肉ダルマのBLは需要はあるのかと疑問に思ったり。いや、あるにはあるだろうけどそんなに一般的ではないよなと。
まさかシュワちゃんジェット・リーがあんなことになってるだなんて(笑)


p.s
アントニオ・バンデラスがすごいよかったってのを忘れた。
アントニオ・バンデラスと言えば寡黙でおいしいところをさらっと持っていく二枚目のイメージが強かったけどあんなにおしゃべりな役をやるとは意外だった。
でも、彼が出るたびにスペイン丸出しな音楽はやりすぎでしょ。あんなん笑うわ。
トイ・ストーリー3でバズがスペイン語音声になったときもスペイン音楽的なのを流してたかなあーいうお決まりギャグってことなのかも。